イーゲルヒュッテ
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  • 699円。タイ生まれ。
    瞳は少年、ところによりおっさん。
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    魚の皮、海老の尻尾を好んで食べます。
    リンクはフリーにござい。

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2006/10/26//Thu.
どうせ無用ですよ

高校生の単位の履修漏れの問題のニュースを見ていたら、
「世界史は広範囲で絞り込めないので受験に不向き」という趣旨の
意見が出ていて、少し、いやかなり凹んだドンツクイーゲルです。
私の得意科目は世界史と国語ぐらいだったのに…。

日本史は世界史に絡めて覚えていたので幸い点数は良かったです。
受験の際の地歴教科では世界史を選択しましたが、
日本史を勉強しておいた方が解り易い問題がセンター試験に
出たりして、別に両方やったからといって遠回りになるわけでは
ないような気がするんですが、インタビューに回答する学生さん
(テレビ局側の見えざる編集の手が加わっているにしても)には
そんな心の余裕はないんでしょうね……。
時期も時期だけにナーバスになりますし。
もう、今年は未履修でもしょうがないと割り切って、
来年度からきちんと履修させるというのは駄目なんでしょうか?

地元の有力進学校と誉れ高い高校を卒業され、部活の顧問だった
先生はその出身校のことを「あそこは高校じゃなくて予備校だ」と
揶揄されてましたが、今回の事態を目の当たりにして、
「世の進学校は受験テクを磨く予備校みたいな所なのだ」という
思いを強くしました。

世界史が受験で無用扱いを受けているならば、いわんやアッカド語をや。
現代社会では誰も使わない死語ですが、興味があるので細々と
ホントに細々と――でも現在停滞中(こら)――学習しています。

メソポタミア―文学・理性・神々
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5 メソポタミアのことについてもっともっと知りたい人に

この著者が書いた「無用な学問のための弁明」という文章に
非常に勇気づけられます。
読むと「震えるぞハートッ!燃えつきるほどヒートッ!」と
ばかりに感動の嵐に巻き込まれ、嗚呼、良いモン読んだなあと
本を閉じそうになりますが――おっと、まだ最初の方なのでした。

「われわれが世間の、あらゆる物事と人々とに対し、公平無私で、
心の籠った、開放的なものとして、われわれの精神と心情を開放する
ために提示してきたものを隅に追いやり、代わりに唯一の、粗野で、
計算高く、非人間的な動機、すなわち「利益」を持ち出す、という
嵐が。これからは、なんらかの利益をもたらすものだけが相手にされ、
勘定に入れられ、守られるのです。今後真の理想的な知識は、もはや
利率と経済法則の知識にほかならぬ、ということになりましょう。
いま奨励されている学問、それは地球と人類とを使い尽くすことを
教える学問であり、そのほかのものは、すべて無用なのです。
(中略)利益のために有用なものは利益に服従するものである、
ということです。(中略)学問の場であるべき大学は――利益追求の
ためには――無用なのです!そう、哲学は無用なのです。人類学は
無用なのです。考古学、文献学、歴史学は無用なのです。東洋学も
アッシリア学も無用なのです、完全に無用なのです!だからこそ、
われわれはこうした学問にこだわるのです!」
(「無用な学問のための弁明」38頁15行目~39頁13行目)
この文章に感動して先に進めないのが、難点といえば、難点です。
購入してしばらく経つのに未だ読んでいないところがあるんですもの。
今度は後ろの方から読もう。

読書 | trackback(0) | comment(5) |

comment

2006/10/27 07:59

 本当ですね。
 今の学校では、何を目的として教えているのでしょう?
 「受験に無駄」=「人生に無駄」では決してないはずなのに。
 人生を潤すため、自分の知的好奇心を満たすための学問、本当の意味での学びというものが蔑ろにされているのかもしれません。
 それでは、ますます学校から遠ざかってしまいますよね。
 「雑学あってこその授業」と私などは思うのですが……。
 こういうのは少数派なのでしょうか(笑。

樟葉 | [ edit ]

2006/10/27 13:14

>「雑学あってこその授業」
学問なんて所詮道楽ですよね。みんな雑学です。
そもそも勉強したことが生かしきれる機会などめったに無いですよ。
受験のためと言っても、受験の時に自分が勉強した箇所がピンポイントに出るとは限らないし。だったら、多少の寄り道ぐらいしてもいいんじゃないかと思うんですが――

私の通っていた高校は幸か不幸か進学校ではありませんでした。
世界史は大抵は教科書通りに進むのですが、先生がたまに独自の歴史観に基づいた授業を展開することがありましたね。受験を意識した教科書ではなかったので、物足りないところは他の本からコピーしたものを読んで補充するという手作り感のある授業でした。
たまに、『映像の世紀』を見せてくれたりもしました。
授業内容が受験に即していませんでしたが、面白かったですよ。

教育の現場は私には未知の世界ですが、週休二日による授業時間の削減では、そんなに満遍なくやるのは無理なんじゃないかと思ったりもする訳で。

イーゲル | [ edit ]

2006/10/27 22:21

私も無用な勉強などないと思います。
世界史は人間として絶対に知っておかないといけない知識です。人類がこれまで何をしてきたかを知らずして未来を作ることはできません。そして歴史はあらゆる学問につながっていく学問の中心なのです。ほかのどの教科のどの分野より重要かもしれません。だからこそ必修なのですよね。
それを「受験に不向き」だから外しちゃうなんてなにをかいわんやです。受験云々よりも大切なことがいくつもあるでしょうに。

piaa | [ edit ]

2006/10/28 01:17

いちおう進学校出身のわたくしです。
実は、表向ききちんと履修はしていましたが、
学習内容としては履修とはいえない数学を履修してきました。

社会人となった今、非常に困っております。

受験に必要ないから学習の必要がいない、というのは間違い。
常識として「知らない」というのは恥ずかしいことですの。
実質、数学は1とAしか知らないわたくしは、
本当に苦労してましてよ。
そのとき良くてもあとから必ず後悔します。

上を目指していきたい履修科目不足の高校生が不憫でなりませんわ。

ojousama | [ edit ]

2006/10/28 13:15

>piaaさん
>「受験に不向き」
受験というホンの一時期のことに心血を注いで、必修であるはずの科目すらないがしろにされている現状、とてもさもしいです。

歴史は大切です。
世界史を学ぶことは、他国に対するマナーのようなものだと思っています。
その国の歴史文化を知ることで、その国民の国民性なども理解し易くなるのではないかと
思っています。
勿論日本史も大切ですけれど、日本史の方はあんまり熱心に勉強してこなかったのでこれから勉強します。(漢字が苦手)

>お嬢様
>数学ⅠとAだけ
本当に?受験の際、学校選択の幅が極端に狭くなりそうな感じですね。
とは言え、私は理系がボロボロだったので、もしそんなカリキュラムだったら、間違いなく喜びます。が、受験という嵐が過ぎ去った後に余りに大きいツケが回ってくるでしょう。
数学は苦手でしたが、数学ⅡとBもやらされました。微分、積分、三角関数、複素数等々もう忘却の彼方です。

イーゲル | [ edit ]









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