イーゲルヒュッテ
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  • Author:イーゲル
  • 699円。タイ生まれ。
    瞳は少年、ところによりおっさん。
    すっとこどっこいな文章und日常の切り売り。
    魚の皮、海老の尻尾を好んで食べます。
    リンクはフリーにござい。

    よく出てくる人たち(一部人外)
    相方(夫)、Y氏undH氏(息子)、不踊木偶〈オドラデク〉(不可視舞弄具ペット)。
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2005/07/08//Fri.
昼の蝙蝠

昨日の午前8時頃のこと。
普段使っていない離れの階段の壁に黒い塊が。
ホウキの柄で突くと柔らかい感触(見た目べルべット)且つ
キシャアーという声。
面白がってもっと突くと羽根のような物が出てきて、
蝙蝠であることをようやく認識した。
Q:いつ入って来たのか?
A:多分今日。換気するため窓を開けた時に迷い込んだのでは。
どうでもいい幾つかのQ&Aを反芻しながら、速やかに出て
行って欲しい一心で突きまくった。
蝙蝠も負けじと威嚇攻撃。
豚鼻のベルベット野郎は思いの外しぶとく、自力で追い出す
ことを断念。夜行性だから暗くならないと動かない、動けない
のかも…と思い直してひとまず撤退。

ヴァージニア・ウルフの短編『壁の染み』は壁に突然出来た
謎の小さくて丸い染みを通して女主人公が様々な思いをめぐら
せる作品。
中古物件で買った邸宅に住んでいる主人公夫婦、以前の家主の
嗜好等も知った上での購入だったが、壁の染みがどのようにし
て生じたものか全く見当がつかなかった。
「ひとつのことが一度為されてしまえば誰もそれがどのように
して為されたかを知ることはもうできないのだ。いやはや何と
いう人生の神秘。何という思考の杜撰さ。人間の愚昧さ。自分
たちの所有物に対する支配力がいかに僅少であるかをそれは示
している――こうした生活がつまりは私たちの文化であると
いうのは何とも心許ないことではないだろうか――」
(159頁1行目~5行目『ヴァージニア・ウルフ短篇集』
西崎憲訳 ちくま文庫)
自分の家の壁の染み一つ明らかに出来ないなんて。
知らなくても何の支障も来たさないことではある。
そのようなことで逐一立ち止まって考える時間と精神的余裕が
無いという悲しい現実問題が横たわっているけれど、ふと見渡
せばそこいらじゅう穴だらけなんてことがあったりして。
ヴァージニア・ウルフ短篇集

昼食後見に行くと蝙蝠は消えていた。
義祖父が無理矢理追っ払ったらしい。壁の真下にある段ボール
の中へ落下したときに窓から投げ捨てたと言っていた。
昼の蝙蝠は飛ぶのがままならないらしく、窓から投げ捨てると
羽根をバタつかせることもせず、庭の木々の間に落下したらしい。
「蝙蝠って昼間は飛ばないんだな。あのまま猫にでも食べられ
るんじゃないか。」
……どうなんだろう?確かめたいとは思わないが。





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